2025年10月、25年度助成先である「ニューホープステーブルス」を訪問してきました。「馬ファースト」をモットーとしたご活動について、放牧場でのびのびと過ごす馬たちを眺めながら、代表の八木さん、アドバイザーのウェスリーさんから直接お話を伺うことができました。
ニューホープステーブルスについて
群馬県前橋市に拠点を置くニューホープステーブルスは、2019年に設立された乗馬クラブで、「馬ファースト」を理念に掲げています。同クラブでは、引退競走馬や飼育放棄された馬を受け入れ、健康を回復させたうえで再調教を行い、新しいオーナーとの出会いを支援することで、馬たちがセカンドキャリアへ進めるよう取り組んでいます。
乗ることを主目的とするだけでなく、グラウンドワークが得意な馬もいることから、馬一頭一頭に合わせた「その馬が幸せに活躍できる場づくり」を大切にされています。
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ニューホープステーブルスの特徴のひとつが、単なる騎乗指導にとどまらず、オーナーの方々に対して馬の扱い方、グルーミング、グランドワークなど総合的な知識を提供している点です。また、獣医師や装蹄師と連携し、医療的な視点を取り入れた管理を徹底。全頭毎日放牧を行うなど、馬の心身の健康を最優先に考えた運営が印象的でした。

ホースセラピーについて
近隣の老人ホームやこども園に向けて、定期的にホースセラピーをボランティアで実施されています。また、夏休みなどにYMCAや学童に通う子供たちを招待して乗馬体験会なども行っておられます。
馬との触れ合いを通じて、より多くの方に馬の魅力や個性を知っていただくことを目指して活動されているとのことです。



助成を受けての活動
助成金は、老朽化した厩舎のリフォームに充てられています。活動拠点は旧高崎競馬場トレーニングセンター跡地であり、歴史ある施設を活かしている一方、内外壁の劣化や雨漏り、電気配線の老朽化による漏電リスクなど、安全面で深刻な課題を抱えていました。現在、電源工事は完了しており、外壁の補修工事にも着手しております。
これらの助成活動により、馬の飼育環境の改善、馬とスタッフ双方の安全確保、作業効率の改善、そして活動を継続するための基盤強化が期待されます。




今後について
今回の視察を通じて、同クラブが単なる乗馬施設ではなく、動物福祉の向上と人と馬の共生を目指す、社会的意義の高い活動を行っていることを強く感じました。過去5年間で20頭以上の引退競走馬を新たな活躍の場へと導いた実績や、老人ホームやこども園でのホースセラピー、地元農家との資源循環など、地域に根ざした取り組みも積極的に進められています。
今後はスタッフ育成やメソッド体系化を進め、日本全体のホースマンシップ向上にも寄与していきたいとのことでした。
代表の八木様よりメッセージ
この度は、公益財団法人 JAC環境動物保護財団様の助成金を給付いただき、ありがとうございました。また、財団スタッフの皆様に現地にお越しいただき、当クラブが目指す「馬ファースト」の理念と、その実現状況を直接ご確認いただく機会をいただいたことを大変うれしく思っております。
2025年度の助成金を利用して、長年の懸案でありました電源工事を行いました。また、外壁の補修工事は現在進行中です。これで、馬たちとスタッフの健康と安全をまた一段確保できました。
補助金の申請などは経験がなく、わからないことだらけでしたが、財団スタッフの方にアドバイスいただき、無事申請を行うことができました。今回の補修工事も、JAC様のお力添えなしでは実現できなかったものであり、馬たちへの安心安全な場所の提供にお力添えいただいたことに大変感謝しております。
ニューホープステーブルスのSNS


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