一般社団法人動物愛護の会アベニール  代表理事 石垣深樹さん

2023年5月、理事長の田崎ひろみが「一般社団法人動物愛護の会アベニール」へ視察に行きました。

一般社団法人動物愛護の会アベニールでは、八重瀬町内の捨て猫のほか、沖縄県全域で多頭飼育崩壊や、飼い主が病気のため行き場のなくなった猫の相談があった際に保護活動を行なっています。この度、2023年度助成金へご応募いただき、当財団ではシェルターの改修工事や保護した猫たちの医療費をご支援いたしました。

一般社団法人動物愛護の会アベニールの活動

沖縄県島尻郡八重瀬町を中心に猫のTNR実施をしており、ボランティアと協働した地域猫の見守りを行っています。八重瀬町役場とも連携し、ふるさと納税によるさくらねこ活動のほか、「動物保護団体支援事業」として保護活動、譲渡も実施しています。活動は八重瀬町に限らず、TNRや多頭飼育崩壊のレスキューの依頼や相談があった場合は沖縄県内全域で対応しています。

沖縄では、温暖な気候のため一年中子猫の保護が続きます。この状況を改善するために、TNRの他に月2回の譲渡会を実施して不幸な猫の減少に務めており、SNS(YouTubeやFacebook)では保護犬・保護猫たちの状況、保護に至るまでの経緯も発信しています。さらに普及啓発活動として適正飼育・終生飼育の重要性や遺棄防止等の発信にも力を入れています。今後は八重瀬町内だけでなく、他自治体・行政とも連携してTNRの普及、不幸な命を生まない仕組みづくりを目指しています。

視察レポート

八重瀬町役場 住民環境課

代表理事の石垣深樹様にご案内いただき、協力して活動をしている八重瀬町役場住民環境課へ一緒に訪問しました。八重瀬町役場住民環境課では、2021年9月、ふるさと納税で町内の保護猫活動団体を支援する取り組みを沖縄県内で初めて開始しました。寄せられた金額は猫の不妊・去勢手術代、ワクチン接種を含む医療費、保護・飼育費等に充てられます。

猫の保護シェルター

島尻郡八重瀬町と沖縄市に2ヶ所あるシェルターをご案内いただきました。どちらもとても綺麗なシェルターで保護猫達がのびのびとしている様子が見られました。

八重瀬町シェルターの様子

アベニールでは、猫にストレスをかけないため、そして譲渡先での生活を見据えて、猫はフリースタイルで生活させています。しかし、中には相性が悪くケンカしてしまう猫たちもいるため、今回、シェルター内に新しい仕切りを設置して、猫同士の部屋を分けられるようにします。仕切りは壁ではなく網目にすることで、互いの動向を観察できるようにし、他の猫がいる空間に慣れてもらい、一緒に暮らす練習をしていきたいとのことです。また、新たに保護した猫がいた場合にも、仕切り越しに顔を合わせることで徐々に慣れていき、ケンカを防げるということでした。

その他にも区切った部屋は、病気が進行した猫が落ち着いて過ごせるように使用したり、さくらねこ活動の際の猫の一時待機場所(術前・術後)として使用することも考えているそうです。

沖縄市のシェルターの様子

最後に、一般社団法人動物愛護の会アベニール 代表理事 石垣深樹様よりメッセージをいただきました。

一般社団法人動物愛護の会アベニール 代表理事 石垣深樹様より

この度はアベニールの活動を応援していただき、ありがとうございます。このような機会に恵まれたことは今後の励みになるとともに、猫たちがより快適に過ごせるようになることを非常にうれしく思っています。動物たちを取り巻く環境はまだまだ厳しくクリアすべき課題も多くありますが、これからも、人と動物が同じ生命を持つ生き物として互いに尊重し合い共存できる未来に向けて、メンバーとともにできることから頑張って参ります。

一般社団法人動物愛護の会アベニールの詳しい活動は下記URLをご確認ください。

Facebookページ https://www.facebook.com/avenir.okinawa

現在ボランティアを募集しており、八重瀬町・沖縄市にあるシェルターのお世話をしてくださる方、さくらねこ活動に参加してくださる方を募集中とのことです。

アベニールの皆様、石垣様、どうもありがとうございました。