8月10日、北海道北見市の「芝山牧場」を訪問し、代表の芝山さんにお話を伺いました。
芝山牧場では、アニマルウェルフェアに配慮し、牛たちが夏は昼夜を通して放牧地で過ごす「低投入循環型(LISA)」の放牧酪農に取り組んでいます。
自ら育てた牧草を夏に収穫し、乾草として冬の飼料にするとともに、牛の糞尿や食べ残した乾草などからつくった完熟堆肥を草地に還元しています。牛が牧草を食べ、その糞尿や残った乾草が堆肥となり、再び草地を育てる――。 「土・草・牛」がつながる循環を、日々の営農の中で大切にしています。


今回の訪問では、実際に放牧地や施設を見せていただき、北見の土地の特徴やそれに合わせた草地管理など、ご活動について詳しくお話を伺いました。
訪問日は暑い一日でしたが、放牧されている牛たちは森の中で涼みながら、思い思いに過ごしていました。子牛や若い牛たちの姿も見ることができ、みんな元気に過ごしていました。 牛たちのことを丁寧に、嬉しそうに話してくださる芝山さんの表情や話しぶりから、日々の飼養管理や草地の管理に込められた牛への深い愛情と、牛とともに牧場を育てていく思いが伝わってきました。


今回、JAC環境動物保護財団では、「有機生産による乾草を基軸とした低投入循環型(LISA)放牧酪農の持続」の活動において必要となる、冬場に牛たちへ与える良質な乾草を保管する「乾草保管庫」の整備費の一部を助成しました。
芝山牧場では、放牧酪農の営みを長く続け、次の世代へつないでいくため、学生の体験学習や放牧酪農の交流会などにも取り組み、地域の担い手育成や酪農振興につながる幅広い活動を続けています。

牛たちが健やかに過ごせる環境を整えながら、自ら育てた飼料を活用し、牧場の中で資源を循環させていく。芝山牧場で実践されているこうした取組を実際に拝見し、牛たちを大切にする姿勢と、地域の資源を活かしながら酪農を持続させていくための工夫を感じる訪問となりました。

今回の助成が、良質な乾草を安定して保管する環境づくりを通じて、牛たちの健康とアニマルウェルフェアに配慮した飼養を支え、芝山牧場が大切にしてきた循環型の放牧酪農をこれからも継続していくための一助となることを願っています。
※掲載写真は、一部加工を施しています。


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