北海道新冠町にある「コネクトファーム」へ、視察に伺いました。
コネクトファームは、2024年に開業した「馬の余生牧場」で、引退競走馬だけでなく、疾患などにより競走馬になれなかった若いサラブレッドや、繁殖を終えた馬なども受け入れ、それぞれの馬に合った余生やセカンドキャリアを考えています。
今回の視察では、代表の渕瀬さんと場長の鈴木さんから、牧場を始められた経緯や、馬たちとの向き合い方についてお話を伺いました。

生産牧場で働く中で、行き場を失う馬たちの命に向き合い、「これまで培ってきた経験を馬たちの余生のために活かしたい」という思いから始まったコネクトファーム。
実際に、処分対象となっていた馬を引き取り、新たな役割を見つけた馬もいます。
「競走馬になれなかったから終わり」ではなく、
その馬にはどんなことができるのか。
どんな場所なら、その馬らしく過ごせるのか。
一頭一頭の状態や個性に合わせて、その馬の「その先」を考えていることが印象的でした。

今回、当財団では、
「引退競走馬が安心して過ごせるための放牧地整備」
を助成しました。
長く使用されていなかった牧場では、老朽化した牧柵によって使用できない放牧地もあったため、牧柵を修繕し、馬たちが安全に放牧できる環境を整えています。
放牧地を順番に使うことで土地を休ませ、より良い環境を維持することにもつながり、今後の受け入れ頭数の拡大も目指されています。
また、高齢馬にとっては、傾斜のある放牧地での生活が身体への負担になることもあるため、より穏やかに過ごせる環境として、分場も開設されています。

馬産地・新冠だからこそ、
競走馬としての活躍だけではなく、
その後の長い人生にも目を向ける。
コネクトファームの皆さんの活動を通じて、馬たちの「その先」を支えることの大切さを感じた視察となりました。


Comments are closed