大阪府河内長野市にある「NPO法人フリースクールゆきレオ&保護猫施設 ゆきレオ保育園」を訪問しました。
ゆきレオ保育園では、TNR・TNTA活動をはじめ、猫の保護・治療・譲渡、地域の方からの相談対応など、地域の猫を支えるさまざまな活動に取り組んでいます。また、子どもたちが保護猫のお世話を通して日々関わることで、猫たちにとっても、人との関わりに少しずつ慣れていく機会になっているとのことでした。
当財団では今回、『猫エイズキャリア猫が自由に過ごし、正しい理解と譲渡に繋げる啓発型猫カフェ開設プロジェクト』における施設整備を支援しました。

今回訪問したのは、洋食店「洋食のおとぎ屋」の離れに設けられた、猫エイズキャリア猫のための譲渡・啓発スペースです。
猫エイズとは、猫免疫不全ウイルス(FIV)による感染症で、人には感染しません。感染していても長期間症状なく過ごす猫もいます。※


「猫エイズ=病気の猫」というイメージにとらわれず、その猫自身の姿を知ってもらい、譲渡につなげていくため、ゆきレオ保育園では、猫エイズキャリア猫ができるだけ自由に過ごしながら、人との時間を重ねられる譲渡・啓発スペースを設けたとのことでした。
現在はまだ譲渡を始める前の準備段階ですが、訪問時には2頭の猫が過ごしており、2頭ともとても元気で、部屋の中を自由に動きながら、のんびり気ままに過ごしていました。
このスペースは、基本的に予約制で、1週間に1~2組程度の利用を想定しているとのこと。猫たちの普段の様子をゆっくり見てもらいながら、落ち着いて触れ合える場所を目指しているそうです。


このスペースが実現した背景には、「洋食のおとぎ屋」の多井中さんのご協力がありました。
猫や子どもたちのために何かできることをしたいという多井中さんの思いから、ゆきレオ保育園と話し合いを重ね、離れのスペースを無償で提供していただいているとのことでした。施設の管理などについても「洋食のおとぎ屋」が協力しながら、この取り組みを支えています。
「洋食のおとぎ屋」は10年続くランチ専門店で、常連のお客様をはじめ、近隣市町村から訪れる方も多いとのこと。これまでも、「古民家で学ぶねこと人の共生展」の会場として場所を提供するなど、ゆきレオ保育園の活動に協力されています。
冬にはこたつを置く予定とのことで、猫たちだけでなく、訪れる方もゆっくりと過ごせる空間になりそうです。


「病気だから」という先入観だけでなく、その猫自身の姿を見てもらうこと。
そして、猫と人が無理なくお互いを知りながら、将来的な譲渡につながっていくこと。
今回の訪問を通して、猫エイズキャリア猫がより自由に過ごせる環境を整えるとともに、猫エイズについて知ってもらい、譲渡につなげていくための取り組みが進められていることを知りました。
今後、この場所で猫たちがその猫らしく過ごしながら、多くの方に猫エイズについて知ってもらい、新しい家族との出会いにつながっていくことを願っています。
※出典:環境省「動物由来感染症等に関するリスク評価」


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